ほら、またとおくからみてる。

今日は何曜日だっけ、あ、ついこないだ祝日があって
今日は金曜日だ。だから明日は土曜日。
そして、もうすっかり11月が走り出している。


10月は見事に毎週末ライブがあって
それがリズムになっていたのだけれど、
とたんに途切れたこの週末が、
やけに茫漠なものに感じられるから
習慣って怖い。



いつだっけか八月も終わりがけ、
コンビニに辛うじて残ってた花火。
公園に持ち込んで煙に巻いた現実世界。
帰りがけに見つけたちいさな猫が
今頃どうしてるかなんて考えながら、
つくったあのおとぎばなしのこと
すっかり思い出せなくなっているのに、
語り声の輪郭だけはまだ耳の奥に残っていたりする。



こうやって、たいせつなことはいつだって
その核心を掴もうとすると翻るように弧を描くの。



あるものは全て吐き出したから、
こんどは思い切り吸い込む。

そこからなにか作りだせたらいい。
また、吐き出せたらいい。
わたあめみたいに、手繰り手繰りで。