言葉について。

同じ言葉を話す人たちと話して、同じ言葉を使って暮らす。
繰り返し繰り返し行うその環状のサイクルが
知らず知らず施網のようなものを形作って、
開かれていくと言うよりは内に内にと
閉じ込めていくような感覚があって。


遠い外国、誰一人僕の言葉を解さない国に足首だけ浸かって
浮かぶままの言葉を連ねるのがいい。
それは、自分で自分に話しかけるみたいに
赴くまま描写する一人遊びのようなものなのだけれど。